ウェットティシュと除菌剤・防腐剤
新型コロナウィルスの蔓延に伴い、近年日常生活の身近な存在になりつつあるウェットティッシュ。
しかしひとえにウェットティッシュといってもその実態は用途に応じて様々な種類があります。
お家のテーブルや手すり等の拭取を行う硬質表面用のもの、
手指や身体、赤ちゃんのおしりふきなどに使用されるもの、
病院や介護施設等に使用される業務用のもの、
居酒屋やレストラン等で出されるおしぼり型のもの等、
ウェットティッシュには名の通り液体が含侵されており、その大部分は水という配合が一般的です。
その水の存在は、必然的に菌やカビの繁殖を示唆します。
ウェットティッシュには様々な種類の除菌剤や防腐剤が使用されますが、一般的にはどのような成分が使用されているのでしょうか?
最もポピュラーな成分としてはエタノールではないかと思います。
昨今新型コロナウィルスの感染防止で至るところでアルコール消毒を行うようになりました。
より身近な存在になったエタノールですが、ウェットティシュにおいてもよく「アルコールタイプ」と「ノンアルコールタイプ」の表記されているものを目にするかと思います。
アルコールタイプは、上述の通り、エタノールが一般的に配合されており、十分な消毒効果を醸し出します。
しかし、アルコール臭の存在や手荒れ防止の可能性、工場側での危険品の管理等、使用にあたり、必ずしも万能ではない部分がある事も事実です。
一方で、ノンアルコールのタイプの場合、人肌向け製品や乳幼児向け製品、刺激や臭いを避けたい用途で求められる傾向があり、そのニーズは年々高まっています。
しかし、上述の課題の改善はクリアするものの、アルコールを使用せず、除菌や防腐効力を担保するための薬剤の選定に工夫が必要となるケースが多々あります。
製品トレンド
昨今のトレンドとして「水99%配合」「天然成分配合」「パラベンフリー」「ウィルス除去」等の表記が通例的となっています。
除菌剤や防腐剤においても、より安全性が高く且つ低濃度で菌、カビに対して効果的に効力を発揮するものが求められる傾向にあります。
また、日本製のワイプは、アジアを始めとした海外で高い評価を得ております。
各社様が輸出に対し積極的に拡販を行っていることから、各国で使用が認められているような化学成分を選択せざるを得ない傾向もあります。
そこで、限られた条件の中で適切なメーカーの適切な化学成分を選択する必要が出てきています。
アークサーダからのサポート
アークサーダジャパンでは上述した、ノンアルコールタイプのような市場で高まっているニーズにも対応しております。
さらに、昨今のトレンドに合う海外でも安心して使用できる薬剤の提供に重きを置いた、多菌種に対して低濃度で効果のあるカチオン系ポリマーや、
ウェットシートにおいて最大の課題となるカビに対し低濃度で効果のあるハロゲン系及び有機系の薬剤、ウィルスに効果的な複合カチオン等を中心とした適切な化学成分の提案を行っております。
加えて国内に構えるテクニカルセンターもございます。
テクニカルセンターでは、お客様が求める新製品処方開発、及び各種試験法(JIS規格、EN試験、各工業界)に準拠した試験サポートを行っております。
お客様のウェットシート製造に於いて薬剤選定の段階から貢献できる体制を整えています。
市況のトレンドやニーズが著しく変化する現代の消費財に対し、幅広い薬剤を備えている弊社は次世代の革新的なウェットシート製造へ貢献できるトッププレーヤーとしての地位を目指しています。
*各種製品に関しては「製品&サービス」のページをご参照ください。
また、詳細についてのお問い合わせはこちらよりお願いいたします。